まだ日本にいる頃、会社の方から私のことは聞いていたという山田さん(35才)。こちらに来てまずは、ある仲介者の車でいくつかのリース物件を見学したそうです。「1軒だけ気になった物件がありました。でも、他に借りたい人がいるのでどうしますか?」と連絡があり、その時点ではまだ決めかねていたので断りました。
リース物件はかなり選択範囲が限られることを知って、私に連絡を頂いたのは、2012年10月の初め。最初から売物件をリース転換する仲介で進めることになりました。
クライアントプロファイルにて、ご希望の家を詳しくお尋ねすると…
「きれいで広々した物件が希望です。」と書いてありました。お子さんもまだ小さいので物件選びの優先順位も1)物件、2)通勤の便利さ、3)学区、4)家賃ということでした。抽出した物件結果から、6軒の下見をご希望。10月14日、ちょうど同じ時期にこちらに来た松浦さんと一緒に下見に出掛けました。
実際に売りに出ている一軒家やコンドに入ってみることで、自分が求めるものと現実とを照らし合わせることが出来ます。当初はコンドの候補物件に興味があった山田さんですが、自分で33号線の周りを車で回ると気になる一軒家がいくつか出て来ました。ダブリンの住所ですが、学区がコロンバスのHayden Runの北にあるサブディビジョンの家々です。
10月25日、仕事が早めに終わらせることが出来るとのことで新たに3物件を下見。その1軒に「ぐぐっ」と来るお家がありこの家に入居を希望。↓↓↓
さて、今度は私が大家さんになる投資家と交渉をする番となりました。クライアントプロファイルで頂いていた予算の下限から上限の間で物件の検索をしていました。この物件は上限の家賃で検索に入ったお家…。山田さんに改めて家賃を確認すると「可能であれば3年間持ち出しがない額でお願いしたい。」
売り出しに出ていた価格は、その希望家賃では予算オーバー…あちゃ(汗
山田さんの希望を大家さん候補の投資家に伝えると「Akiko,損する為に僕は投資をする訳じゃないんだよ。」…はいっ、もちろんです(汗
売手が既に他に家を買っており引っ越しを急いでいるという話を売手のエージェントから聞き出し、11月2日投資家からのオファーを出して売値の交渉開始。同じサブディビジョンに似た間取りの物件がもう1つ売りに出ている、価格を応じてくれないならそちらも考えるよと”ハードボール”を投げてねばりました。途中、山田さんから「お願いしている物件ですが、今日オープンハウスをするみたいです。どなたかが契約に入ってしまうのではないかと少し心配しています。」と連絡。「心配なのは分かりますけど、希望の家賃で入れるように頑張ってるから待ってて下さいね」となだめ…無事に11月5日大家さんも納得する価格で契約成立!
ここで大家さんとお引き合わせ。大家さんの経営するレストランJ.Liu’sで会いました。洗濯機、乾燥機を付けてもらうこと、リビングの天井に電気を付けてもらうこと等の詳細の確認とリース契約書のやりとり。
物件のクロージングの28日を待つ間、会社の法務の方とリース契約書のやりとり(これが結構ぎりぎりまで掛かりました)。山田さんが入居されたのは2012年11月30日のこと。
【私からのコメント】
この辺は新しい、広い等物件の内容を優先希望する方にはお勧めです。33号線にも近く通勤が便利。学校はコロンバス学区になりますが、ESLも学校内にありGables Elementry Schoolには日本人のお子さんも通われています。詳しくはコチラ
ダブリン学区は今住宅価格が上がって来ています。特に指定の学校があり、大きめのお家をご希望だと持ち出しも考える必要があるかも知れません。
売物件リース転換の仲介では、テナント側が入居希望物件を決めてから大家さんが実際に売手との契約に入るのに1週間程時間が掛かります。と説明しているのは、まさしく今回の事例を見て頂くとよく分かると思います。私としても大家さんになる人にぎりぎりの予算で買い取りをしてもらうより、少し余裕がある方がいいと思っています。それは、洗濯機や乾燥機を付けてもらうだとか、天井に電気を付けてもらうだとか、そういったわがままが聞いてもらえるから。今後退居するまでに家に何かがあってもきちんと素早く対応出来る余裕を大家さんに持っておいて頂くことも大切です。
【山田さんからのコメント】
どうして宮本亜希子に仲介を頼もうと思いましたか?
実際にどんなところが良かったですか?
リース物件でなく、売物件をリース転換した物件に入居されてどうでしたか?