村田さんの場合…

村田さん(仮名・55才)からご連絡を頂いたのは2013年3月23日。大家さんにリースで3年住んだお家を突然売りたいと申し渡され引越先を探していました。

「賃貸物件をくまなく探しましたが未だ見つからず、宮本さんのお名前のある売物件の看板に出会い電話した次第です。同時に宮本さんのサイトを拝見し、売物件を賃貸にという方法で家探しを考える様になりました。」

娘さんがScioto高校に通っており、同じ学区内でリース物件をお探しでした。早速クライアントプロフィルをご記入頂き、売物件の自動検索を掛けました。その中からご希望の物件3軒を4月2日に下見に行きました。その家の1軒が気に入り、内装の希望(バスとキッチンのキャビネットの塗替え、2階寝室の壁の塗替え、バスの換気扇の交換、洗濯機と乾燥機の設置等)の見積りを工務店から取り大家さん候補の投資家をお探ししました。無事に大家さん候補が見つかり物件にオファーを出したのが4月11日。無事に契約に入れたのが4月15日。ここまで順調に進んでいました。が、次のステップの家のインスペクション(検査)で家の基礎に問題があることが分かりました。こういう場合通常は売手が修理費用を出します。でもこの家の売手の方は修理も修理費用を家の価格から差引く事も拒否!(これを書いている今もこの家は売り物件のまま売れ残っています…)このまま進める余地がありませんでしたので、他の売物件を見ることになりました。

次に気に入った物件。今度はオファーを掛けようとするところで契約に入ってしまいました。そんなことをしているうちに時は5月9日に。そこへ大家さんから会社の方を通して連絡があり、5月末に退居をして欲しいと一方的に通達が… 村田さんから現在のリース契約をを見せて頂くと、大家さんからの退居の申し出は文書にて30日前までにと書いてあります。そこで私の方から大家さんへ連絡を入れてみました。

「大家さんのお家を売りたいという希望は充分理解しており、こちらも家探しを急いでおりますが、なかなか見つかりません。次に住む家がなければ出たくても退居が難しく、宜しければ大家さんが家を売る準備や、購入希望者の下見等には喜んで協力させて頂きますので、次の家が見つかるまで住まわせて下さい。」
一方的な対応だと思われた大家さんも直接お話してみると、とても理解のある方でした。村田さんの事情を理解して、次のお家探しを頑張って下さいとのことでした。そこへ…村田さんの奥様が希望学区のリース物件を発見。このリース物件に入居を決めた場合も引き続き、この家の大家さんとの間に入って仲介はして頂けるのですか?ということでしたので「もちろん喜んでお引き受けします。」とお答えしました。

5月10日、村田さんと一緒に物件を下見。1組別の下見の方が来ていました。家賃は当初の希望よりは少し高めでしたが、物件には満足。希望家賃でリース転換できる売物件もこの時期なかなか出て来ない中、すぐに入居出来るこの物件は魅力的。私もこの大きさでこの価格は悪くないとお伝えし、村田さんその場で入居の意思を伝えました。

この後、契約書の内容の確認、その他大家さんの仲介者の対応には色々とありましたが、無事に6月1日入居。お疲れ様でした。

【私からのコメント】
このタイミングでリース物件が出て来たのは、何よりも村田さんの日頃の行いだと感じます。「少し希望より高いですけど、ここでYesと即決出来るのは、今まで売物件を見ての経験があったからだと思います。」との奥様のコメントは印象的でした。