【プロセス5】契約交渉 Contract Negotiation

オファーの有効期限が切れる前に売り手から何らかの回答があるのが通常です。

オファーが受理された場合は、売り手の署名がオファーに入ります。買い手、売り手の両者の署名が揃ったオファーを売買契約書(Residential Contract)と呼びます。契約の成立です。

カウンターオファーが来ることもあります。オファーの中で受け入れられない事項の修正案が書かれています。カウンターオファーにも期限があるので、その期限内に意思表示をします。カウンターオファーが受け入れられる内容であれば署名を入れ、提出した時点で契約にの成立です。受け入れられない場合は、さらにこちらからもカウンターオファーを入れることが出来ます。

あまりにもオファーが売り手の意向とかけ離れている時に、期限が切れても回答がない場合があります。もう一度オファーを出し直すことも出来ます。

住宅市場が活発なときは、オファーを出した後に売り手からHighest and Bestという連絡があることがあります。これはオファーが2つ以上出ており改めて期限を設け直すので、その時刻までにあなたの最高のオファーを出し直してください。ということです。

今あるオファーの上から2番目の人に今○○のオファーが来ているけれどどうする?などと個別に対応することもできなくはありません。が、Highest and Bestの方が公平といえば公平です。こちらのオファーが3番目や4番目だった場合でも、考え直して、もっと高い価格でオファーを入れ直せるチャンスがあるからです。

Highest and Bestにするとそもそも価格だけでなく、熟練の仲介士をつけている買い手は他の条件をいじって来ます。一番多いのは家の検査はする、そしてその結果によって途中解約の条件は保持するけれどもRemedy修理の権利を放棄する。二番目は査定でオファーの金額まで査定がつかなかった場合、差額を自己資金の現金で持ってくる。というような査定の条件を取り除く。こうしたことは通常はHighest and Bestをしないと買い手の立場としては、クロージングの条件に入れて自分を守るところなので、このお家がそこまでして手に入れたいのかどうか考える必要があります。